オリオンの夜に〜禁断の恋の果ては、甘く切なく溶けていく〜
芽衣と未央の後ろ姿を見送って、すぐに、
「ねぇ、パパー、せいかね、あっちのおほしさまも、みにいきたい」星香が、春樹を見上げて甘えた声を出した。

「せいか、ヒーローのおれが、つれてってやる」

流星がにんまり笑うと、小さな掌で星香の手をぎゅっと握った。

春樹が、俺を見ながら意地悪く笑う。

「流星には、星香やらないよ?」

「どうだろうな、俺のガキだからな」


春樹が唇を持ち上げると、流星と星香の手を引いて立ち上がった。

「暫く、明香と話しとけよ、二人だけで話したい事あるだろ」

相変わらず、俺は兄貴には敵わない。なんでもお見通しだ。

「ありがとな」

俺は、三人の背中を眺めながら、再び寝転んでオリオンを見上げた。

明香と何度も、互いの想いを抱きしめ合ったオリオンの夜を思い出す。


「なぁ、お前からは、どんな風に見えてる?」


ーーーーみんな笑ってるだろ?

だから、何にも心配いらないから。
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