オリオンの夜に〜禁断の恋の果ては、甘く切なく溶けていく〜
「パパー!あそぼっ」

「痛ってーな」

すっかり泣き止んだ、流星が、絆創膏を貼り付けたまま、俺の背中に飛びついて、切長の瞳をニッと細める。

「絆創膏、はりつけんの何回目だよ」

「数えきれないよ!もう、冬馬にそっくり」

芽衣が、頬を膨らませながら、膨らんだお腹を抱えて俺の横に座った。

「冷えるだろ?無理すんなよ」 

「うん」

「ねぇ、芽衣さん、子供達は、春樹と冬馬に任せて、温かいものでも飲みながら、部屋から星見ない?ノンカフェインの桃のルイボスティー持ってきたの」

ふわりと微笑んだ未央を見ながら、芽衣が嬉しそうに頷いた。

「わぁ、頂きます。冬馬、部屋戻ってていい?」

「勿論、未央ありがとな」

「あら、冬馬からお礼言われるなんてね」

未央がオレンジ色のルージュを引き上げた。

「冬馬も人の親だからな」

春樹が、重ねるように揶揄う。

「うるせぇよ」

芽衣がケタケタと笑った。
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