あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
電話口、申し訳なさそうに岳斗から『お二人をサポートするとか言っておきながら……ホントすみません』と謝られた大葉は、「気にするな」と答えつつ。羽理に電話が通じないと思うや否や、すぐに家まで来てしまう岳斗の行動力には、感服するばかりだった。
(岳斗が本気で羽理にぶつかってたら、俺、到底敵わなかったんじゃねぇか?)
そう思うと、居間猫神社の猫神様〝様様〟だと思ってしまった。
実際のところ、杏子との出会いというハプニングに見舞われず、岳斗が無事羽理の部屋にたどり着けていたところで、自分たちはそこにはいなかったわけだが、それはまぁ結果論だ。
『そうだ。さっきもちらっと言いましたけど……法忍さんも僕も結構限界なので……これ以上荒木さんがお休みになるようなこと、しないでくださいね?』
ついでのように岳斗から言われた言葉を思い出して、吐息を落とした大葉である。
車の中でウリちゃんからも非難がましい目で見られたのを気にしていたところへ、岳斗からも同じような注意をされた大葉は、心の中で『《《無理させる気は》》ねぇよ』と言い訳をせずにはいられない。
今夜は羽理が疲れないよう、明日の仕事に響くような痛みにも見舞われることがないよう、優しく気遣いながら触れるつもりなのだから。
そんなことを思いながら羽理を見詰めたら、彼女のすぐそばでじぃーっと自分を見上げているキュウリの視線に気が付いた。
――お父しゃ、羽理ちゃに触らないという選択肢はないんでしゅか?
そんな幻聴が聞えてきて一瞬怯みそうになった大葉だったけれど、『その選択肢はないんでちゅよ、ウリちゃん』と声には出さず即答した。
***
(岳斗が本気で羽理にぶつかってたら、俺、到底敵わなかったんじゃねぇか?)
そう思うと、居間猫神社の猫神様〝様様〟だと思ってしまった。
実際のところ、杏子との出会いというハプニングに見舞われず、岳斗が無事羽理の部屋にたどり着けていたところで、自分たちはそこにはいなかったわけだが、それはまぁ結果論だ。
『そうだ。さっきもちらっと言いましたけど……法忍さんも僕も結構限界なので……これ以上荒木さんがお休みになるようなこと、しないでくださいね?』
ついでのように岳斗から言われた言葉を思い出して、吐息を落とした大葉である。
車の中でウリちゃんからも非難がましい目で見られたのを気にしていたところへ、岳斗からも同じような注意をされた大葉は、心の中で『《《無理させる気は》》ねぇよ』と言い訳をせずにはいられない。
今夜は羽理が疲れないよう、明日の仕事に響くような痛みにも見舞われることがないよう、優しく気遣いながら触れるつもりなのだから。
そんなことを思いながら羽理を見詰めたら、彼女のすぐそばでじぃーっと自分を見上げているキュウリの視線に気が付いた。
――お父しゃ、羽理ちゃに触らないという選択肢はないんでしゅか?
そんな幻聴が聞えてきて一瞬怯みそうになった大葉だったけれど、『その選択肢はないんでちゅよ、ウリちゃん』と声には出さず即答した。
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