深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
「ええ……みんなのためになると思ったので。でも、とんでもない勘違いだったわ。恭也さん、中田さん……ごめんなさい」

謝られてしまい、今度は恭也と私が困惑した。

まさかの勘違いで、私たちは別れさせられたようだ。

それと、お父さんが典子さんの行動を知らなかったとは思いもよらなかった。

「典子が余計なことというか、大変なことをしてしまったようだね。知らなかったとはいえ、申し訳ない。俺からも謝るよ」

お父さんからも謝罪されて、恭也は慌てた。

「いえ! あの、謝らなくてもいいです。確かにいろいろと大変でした。私はさやかがいなくなって、とても寂しかったので」
「そうだよな。すごい暗かったものな。それなのに、俺は新しい恋愛したらいいとまた沙奈子さんを勧めてしまい……本当に浅はかで情けない……」

お父さんは、しょんぼり肩を落とした。典子さんも同じように気落ちしていて、見ているこちらの方が申し訳なくなってきた。

二人のせいではあったが、私たちのことを考えてくれていたし、何よりも反省してくれている。
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