深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
のんびり悩んでいる時間はないので、ひとまず実家に送ることにする。物置でもどこでもいいから、適当に置いていてほしいと母に連絡をした。

数日分の着替えだけをスーツケースに詰めて、職場近くでコインランドリーのあるホテルを予約する。仕事を突然休むわけにはいかない。

職場に恭也が訪ねてきたら……職場の人たちに迷惑かけてしまう。

そうだ、別れを告げよう。

曖昧に離れるのではなく、きちんと別れるのがお互いのためになるはずだ。

マンションを出る前にメッセージを送った。

『休日なのに、お仕事お疲れ様です。突然だけど、恭也とは別れます。今日、マンションを出ます。今まで、ありがとう。』

送信後、すぐに恭也のアカウントをブロックした。一方的で彼の返事を聞かないことに心が痛んだが、決心を揺るがせてはいけない、

別れるという選択が、彼のためになるのだから。

彼の幸せを願い、離れると決めたのだ。

チェックインしたビジネスホテルのシングルルームは、恭也の部屋よりかなり狭い。

とりあえず1週間の連泊で、予約した。その後、どうするか……一人で暮らす部屋を探すか、実家に帰るか……。
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