深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
私が頷くと、高林さんは右手を上げた。

「いきますよ……頑張れ!」

バシッと叩いてくれた。少し前のめりになったが、高林さんに笑顔を見せる。

「ありがとうございます」
「なんだかわからないけど、応援してますからね」
「うん、ほんとにありがとうございます」

再度お礼を伝えると、高林さんは晴れ晴れした顔で自分の席へと行った。

これで、何を言われようとも、自分の気持ちは迷わないはずだ。しっかり恭也と向き合おう。

カフェの奥の席で恭也はノートパソコンを操作していた。私は「いらっしゃいませ」と出迎えたスタッフに待ち合わせであることを伝えて、彼が座る席まで行く。

「お待たせ」
「あ……お疲れ様」
「仕事、していたの?」

私は話しながら、彼の前に腰を下ろした。

「ちょっとだけ待って。今、終わらせるから」
「うん」

彼がふたたびパソコンに目を移した時、私はメニュー表を開いた。オムライスとかハヤシライスといった食事メニューもあった。

パソコンの横にはコーヒーが半分くらい入ったカップが置かれている。

私は空腹だけど、恭也はどうかな?
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