21トリソミー
「香澄のご両親はなんて?」
奈子は今日も答えてくれない。
「……まだ、話してない」
話さなきゃいけないことは分かっているが、昨日の今日だし、私の両親はこの子にとって親じゃない。祖父母だ。育てるのはあくまで私と友樹。と、言い訳を並べて、初孫を楽しみにしている両親に、ただただ言いづらいことを後回しにしたいだけだ。
「他人の私に話をするんじゃなくて、まず身内でしょ」
奈子の言葉はごもっとも。でも……、
「身内だからこそ、話し辛いんだよ」
だから奈子に相談してるのに。
「私は他人だから、私の意見なんて無責任だし、言いたい放題になっちゃうよ。聞くだけ無駄だと思う。聞かない方がいいよ」
奈子の返事は、予想外に冷たかった。
奈子とは就職後に友だちになったから、学生時代からの友だちと比べたら、付き合いはそんなに長くはないかもしれない。でも、私は奈子を親友だと思っていた。
親身になってほしいとまでは言わないが、もう少し寄り添った言葉を発してほしかった。
奈子は今日も答えてくれない。
「……まだ、話してない」
話さなきゃいけないことは分かっているが、昨日の今日だし、私の両親はこの子にとって親じゃない。祖父母だ。育てるのはあくまで私と友樹。と、言い訳を並べて、初孫を楽しみにしている両親に、ただただ言いづらいことを後回しにしたいだけだ。
「他人の私に話をするんじゃなくて、まず身内でしょ」
奈子の言葉はごもっとも。でも……、
「身内だからこそ、話し辛いんだよ」
だから奈子に相談してるのに。
「私は他人だから、私の意見なんて無責任だし、言いたい放題になっちゃうよ。聞くだけ無駄だと思う。聞かない方がいいよ」
奈子の返事は、予想外に冷たかった。
奈子とは就職後に友だちになったから、学生時代からの友だちと比べたら、付き合いはそんなに長くはないかもしれない。でも、私は奈子を親友だと思っていた。
親身になってほしいとまでは言わないが、もう少し寄り添った言葉を発してほしかった。