旅先恋愛~一夜の秘め事~
「ずっと、私は二番目だって思ってた……」
思わず口にすると彼が目を見開き、すぐにつらそうな表情を浮かべた。
「悪かった……俺の判断ミスで最悪の結果を招いてしまった」
優しい手つきで彼がそっと私の頬を撫で、こめかみにキスを落とす。
触れる唇の柔らかさに胸が詰まって、視界が揺らぐ。
「古越家のことやすべてを整理したうえで、打ち明けるつもりでいたんだ」
「じゃあ、好きだと告白してくれたのは……?」
「お前が日ごとに落ち込んでいく姿に結婚を後悔しているのかと思った。だが俺はお前を解放してやれないし、あきらめるつもりはなかった。お前の気持ちがたとえ俺に追いついていなくても、俺の本心を知っておいてほしかった」
ほんの少し迷うように視線を泳がせつつ、早口で告げる。
心なしか耳たぶがほんのり赤く染まっている。
「……お前が俺から離れていくのが怖くて焦っていたんだ。唯花が大事な時期だってわかっていたのに負荷をかけた自分を恥じた。それでもどうしても伝えたかった。年上なのに、唯花に関しては余裕もなくてカッコ悪い自覚はある」
空いているほうの手で暁さんは顔を隠すように、自分の前髪に触れる。
初めて見る、彼の様々な姿と吐露される本心が私の胸にじんわりと染み込んでいく。
ああ、もう、本当に。
私は好きになった人のなにを見てきたのだろう。
私のほうこそ、勝手に暁さんを理想化して作り上げてしまっていた。
思わず口にすると彼が目を見開き、すぐにつらそうな表情を浮かべた。
「悪かった……俺の判断ミスで最悪の結果を招いてしまった」
優しい手つきで彼がそっと私の頬を撫で、こめかみにキスを落とす。
触れる唇の柔らかさに胸が詰まって、視界が揺らぐ。
「古越家のことやすべてを整理したうえで、打ち明けるつもりでいたんだ」
「じゃあ、好きだと告白してくれたのは……?」
「お前が日ごとに落ち込んでいく姿に結婚を後悔しているのかと思った。だが俺はお前を解放してやれないし、あきらめるつもりはなかった。お前の気持ちがたとえ俺に追いついていなくても、俺の本心を知っておいてほしかった」
ほんの少し迷うように視線を泳がせつつ、早口で告げる。
心なしか耳たぶがほんのり赤く染まっている。
「……お前が俺から離れていくのが怖くて焦っていたんだ。唯花が大事な時期だってわかっていたのに負荷をかけた自分を恥じた。それでもどうしても伝えたかった。年上なのに、唯花に関しては余裕もなくてカッコ悪い自覚はある」
空いているほうの手で暁さんは顔を隠すように、自分の前髪に触れる。
初めて見る、彼の様々な姿と吐露される本心が私の胸にじんわりと染み込んでいく。
ああ、もう、本当に。
私は好きになった人のなにを見てきたのだろう。
私のほうこそ、勝手に暁さんを理想化して作り上げてしまっていた。