旅先恋愛~一夜の秘め事~
「……迷惑、じゃないの?」
「迷惑なはずがない。唯花が俺たちの子どもを妊娠してくれて本当に嬉しい」
「私、赤ちゃんを産んでいいの……?」
「当たり前だろう!」
「困らないの……?」
「なんで困るんだ? 俺が検診に付き添えるかを気にしてるのか? スケジュールを調整するから大丈夫だ、心配するな」
ふわりと相好を崩した彼が両頬から手を外し、そっと私の体を抱きしめる。
「……私、妊娠したからもう暁さんには会えないと思って……」
「それであのメッセージか……」
しばし沈黙した彼はどうやら合点がいったらしい。
「念のためにもう一度聞くが、大事な人って誰だ?」
「……赤ちゃんよ」
「そうか」
フッと口角を上げた暁さんは優しい手つきで私の髪を撫でた。
「……ひとりで悩ませて悪かった。怖かったんじゃないか?」
コツンと私の額に自分の額を合わせて、謝罪する。
その声の温かさに涙腺が崩壊し、涙が零れ落ちた。
「こんなに泣かせて……気づけなくて悪かった」
私が隠していただけで、暁さんは悪くない。
なのに、どうしてそんなに優しくするの?
あなたが大事にしたい人は私じゃないでしょう?
このままじゃ勘違いしそうになる。
「顔色が良くないな。大事な体なのに冷やしたらダメだ」
「貧血の相談を病院でしたから大丈夫よ」
「そういう問題じゃない。四月とはいえ、まだ朝晩は冷えるだろう。貧血気味なのか? なんで早く言わないんだ」
「迷惑なはずがない。唯花が俺たちの子どもを妊娠してくれて本当に嬉しい」
「私、赤ちゃんを産んでいいの……?」
「当たり前だろう!」
「困らないの……?」
「なんで困るんだ? 俺が検診に付き添えるかを気にしてるのか? スケジュールを調整するから大丈夫だ、心配するな」
ふわりと相好を崩した彼が両頬から手を外し、そっと私の体を抱きしめる。
「……私、妊娠したからもう暁さんには会えないと思って……」
「それであのメッセージか……」
しばし沈黙した彼はどうやら合点がいったらしい。
「念のためにもう一度聞くが、大事な人って誰だ?」
「……赤ちゃんよ」
「そうか」
フッと口角を上げた暁さんは優しい手つきで私の髪を撫でた。
「……ひとりで悩ませて悪かった。怖かったんじゃないか?」
コツンと私の額に自分の額を合わせて、謝罪する。
その声の温かさに涙腺が崩壊し、涙が零れ落ちた。
「こんなに泣かせて……気づけなくて悪かった」
私が隠していただけで、暁さんは悪くない。
なのに、どうしてそんなに優しくするの?
あなたが大事にしたい人は私じゃないでしょう?
このままじゃ勘違いしそうになる。
「顔色が良くないな。大事な体なのに冷やしたらダメだ」
「貧血の相談を病院でしたから大丈夫よ」
「そういう問題じゃない。四月とはいえ、まだ朝晩は冷えるだろう。貧血気味なのか? なんで早く言わないんだ」