姪っ子と私
点滴がポタポタって落ちるのを見てたら、片付けが終わったらしい誠也さんがきた
「知春?どうかな?」
「うん、大丈夫」
「大丈夫じゃないでしょ?ごめんな。注射、強引に打って」
「うん・・・」
誠也さんが点滴が刺さってる左腕をそっと避けながら、抱き起こしてくれた。
ぎゅって抱かれながら「知春、注射、痛かった?」って聞かれた
「うん、すごい痛かったし、2本もあるって思わなかった」
「ごめん。2本っていったら余計、怖がるかと思って、一気に打った方がいいかなって思ったんだけど、こんなに知春が辛苦なるなら、ちゃんと言って心の準備させた方がよかったね。ごめんな」
「うん・・・」
「知春は嫌だろうし、怖いだろうけど、明日の朝も注射は頑張ってほしい」
「えっ」
「朝には熱は下がってるだろうけど、炎症を抑える薬だから、熱がなくても2本打つよ」
「嫌だなぁすごい痛かったのに」
「うん、泣いてもいいし、頑張って、早く元気になろうな。点滴は今夜だけの予定だよ」
「うん・・・」
「点滴には熱を下げるお薬が入ってるから、少しずつ楽になってくるからね」
誠也さんに子どものように抱きかかえられたまま、少しお話ししていたはずなのに、いつの間にか眠ってしまってた。
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