クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
「必死?」

「ああ、父親に頭を下げるのも、商品開発に焦っている姿も、瑠璃からしたらカッコ悪いだろ?」
まさかそんなことを思っていたとは思わず、ポカンとしてしまう。

「そんなことあるわけないよ。むしろ私だけ知らなくて寂しかったし不安だった」
店に来た時の凛とした雰囲気で、完全に違う世界に住んでいると思うようなオーラを纏った凛久を思い出す。
そして、隣にいた和泉さんと絵になる二人。

「瑠璃?」

「でもそういう理由なら安心した。和泉さんに少し嫉妬してたの」
もう隠しごとはしたくなくて、正直に言えば凛久が箸を止めた。

「和泉に?」
「だって、凛久の役に立てるのがうらやましかったの」

素直に伝えてみて、やはり子供のような嫉妬をしてしまったと思い、笑ってごまかそうとすると、凛久さんはまっすぐに見つめる。

「瑠璃も手伝ってもいいって思ってくれたのか?」
「え? それはもちろん……」
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