クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
床に落ちていた部屋着に手を伸ばしながら、なんとか敬語をなくして伝える。

「でも、いいのか?」

「うん。簡単でいいよね?」
まだまだ慣れなくて、少しぎこちなく話してしまうも、凛久は嬉しそうだ。

簡単に買ってあった鯛の刺身を白米の上に乗せ、濃いお茶をかけて深夜でも食べやすくした。

「うん、うまい」
二人でダイニングテーブルに座り、お茶漬けを口にする。

「本当のお茶漬でしょ。通常は出汁をかけるかもしれないけど、うちの家でお茶をかけていたの」

大人になり、出汁茶漬けを食べた時のおいしさに驚いたものだ。

「いや、俺は好きだよ」

「よかった」
私も慣れ親しんだ味を口にすれば、なぜか温かい気持ちになった。

「瑠璃、良かれと思って瑠璃に言わずに進めたこと、本当にごめん。瑠璃をつなぎとめるために必死な俺を知られたくなかったのもあるんだ」
半分ぐらい食べ進めた後、凛久はバツの悪そうな表情で言葉にする。
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