クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する



絶対に認めてもらう。足りないこともわかっているし、凛久の隣に立つには今の私ではふさわしくない。

でも、凛久を幸せにしたい、いや、一緒に幸せになると決めたのだ。
だから……。

絶対に認めてもらえるまで、お義父様の元へ通うそう決めた。
そんな時、いきなり後ろから力いっぱい抱きしめられる。その慣れ親しんだ温もりにその相手が誰かすぐに分かった。

認めて欲しい気持ちだけでここまで来たが、この部屋の雰囲気だけでも足が震えていた私は、心の底から安堵する。

「凛久、いきなり入ってくるな。まだ話し中だぞ」
怒りに満ちたその声に、私はビクっと肩を揺らした。

「親父、いい加減にしてくれ!」
凛久も交戦的な物言いをし、お義父様を睨みつける。二人の溝を深めたくてここに来たわけじゃない。

「凛久やめて。いいの。本当のことだから」
藤堂の後継者の妻が私など、すぐに認められるはずがないのはわかっている。
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