クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
でもきちんと断ったし、何もやましいことはない……。

そう思っていた時、急に凛久がドンとエレベーターの壁に私を追いやった。

「瑠璃、なんで即答しない?」

「凛久! ここ会社! ダメ!」
キスされそうなほどの距離に、瑞樹君のことなど頭から飛んでいき、恥ずかしくなってしまう。

「答えろ」

「ないよ、告白されたけどきちんと断った」
その答えに満足気に瑠偉は笑みを浮かべると、唇を重ねる。

「んー!!」
こんなところを社員に見られたらどうするのだ。いくら結婚を認めてもらえたからと言ってこんなのまずい。

そう思っているのに、凛久のキスは甘くて力が抜けていく。
「凛久……」
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