クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
「瑠璃、俺も挨拶に回ってくる」
徐々に人が集まってきて、凛久は藤堂の跡取りとして、そして今回の成功の立役者でもある彼も忙しい。
私も翠光園の娘ということで、きちんと挨拶をしなければ。そう思っているとき、後ろから呼ばれ振り返った。
「瑠璃ちゃん」
声の方を振り返れば、そこには安村夫妻の姿があった。和泉さんはとてもモダンなブラックのドレスを美しく着こなしている。
「今日はおめでとうございます」
「ありがとうございます。起こしいただきありがとうございます」
丁寧に頭を下げれば、和泉さんが目を細める。
「すごく似合ってるわね。その着物」
「本当ですか。凛久さんが選んでくださったんです」