クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
いくつかの会社が入っている複合ビルの二十一階。それほど広くはないが、自分のデスクと、すぐに打ち合わせができるようにと、八人ほどが座れるテーブルとイス。それに大きなモニターが壁には備え付けられた役員室で、俺は出社をすると仕事をしていた。
「凛久、気持ち悪い」
いつの間に入ってきていたのか、高校からの友人でこの会社の副社長でもある安村(やすむら)雅也(まさや)の声にその方を見た。
「おはよう」
言われたセリフは無視すると、俺はにこりと雅也に微笑む。