クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
「客層は圧倒的に女性だな。まあ、カフェを利用するのも、パフェを頼むのは昔から女性の方が多いとは思うが」

表示されたデータを俺は見つめる。どの時間帯も女性のグループが多いのは一目瞭然だ。

そして今もっとも力をいれているあの和パフェはやはり、女性がほとんど注文している。

「やっぱり、早急にあのパフェと新商品の開発を急ぐべきだな」
ため息交じりに呟いた俺を、何か言いたげに雅也はジッと見据えた。

「本当に一生懸命だな」
「え?」

腕を組んでクスリと笑う雅也に俺は驚いてしまう。雅也は俺以上に感情を表に出すタイプではなく、めったなことがなければ表情を崩さない。

「俺は別にお前の個人の金でしていることには何も言う気はないし、好きにすればいいと思う」

瑠璃の実家の借金を返したことを言っているのだろう。それはなんとなく話をしてあった。

「その金を仕事に回せということか?」
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