クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
凛久さんの声に、瑞樹君がハッと顔を上げる。

「個人的な意見としては、かなり食べやすいです。そして、この抹茶ソースが絶品ですね」

新たに添えられた深緑の液体は、とろりとしていてなめらかで濃厚だ。

「葛を使ってとろみをだしています」
和泉さんの言葉に、私は納得する。サラサラとしたお茶ではすぐに底にたまってしまうが、程よいとろみがアイスや水ようかんに纏いとてもおいしい。

「静岡と愛知の抹茶をこのパフェ専用にブレンドしてもらっているの」
和泉さんの説明を聞きながら、ソースだけを口に含めば、芳醇なお茶の味が際立つ。もしかして父の仕事かもしれないと考えがよぎる。

「そして、セットのお茶は京都の玉露です」
綺麗な濃い黄緑色の液体が湯呑に用意されていた。パフェを一口食べた後、それを飲めば口の中がスッキリとする。

おいしい。
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