どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~


そして、私が楽しみにしていた吉岡先輩と佐竹さんからスピーチ。

一緒に中井さんも立ち上がり、何か用意をしているようだった。

中井さんも参加してくれていることが嬉しかった。
陰で私達を応援してくれていたこと、圭史さんのお父さんに何気なくいろんな話をしてくれたこと、
それも中井さんの優しさ。

そこで、思いもよらないサプライズが。

プロジェクターに映し出されたのは、見覚えのある紫と白のクリスマスツリー。


「こちらは、私達が隠し撮りした、社長のプロポーズの瞬間です」


顔を見合わせて、驚く私と圭史さん。

普段顔色を変えない圭史さんが、真っ赤になっていた。



「台湾での出張の合間に4か月ぶりに再会したふたり。まるで映画のワンシーンのようでした」


赤いバラの花束を持って、私に近づくスーツ姿の圭史さん。

抱き合い、耳元で話す。

よみがえる、あの思い。
会えなくて、会いたくて……愛しくてたまらなかった。



「声は聞こえませんが、この後プロポーズをしたようです」



佐竹さんの解説に、顔を覆う圭史さん。

会場は笑いに包まれる。


プロポーズの瞬間の映像があるって、幸せ過ぎる。

いつか、子供にも見せられるね。


圭史さん、壁だらけの結婚だったのに、私を選んでくれてありがとう。



抱き合い、キスをする映像が流れ、テーブルの下で手を握った。



「恥ずかしい」

と照れる圭史さんがかわいい。



「吉岡が赤いバラの花束持ってこいって言ったのは、このためだったんだろうな」

「うわ、ほんとだ!繋がったね」





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