隣のブルーバード
 朝ご飯を食べながら、裕生が言った。

「今日眼科に行こうかな。コンタクト作りに」
「なんで?」

 わたしが訊くと、裕生は意味深に口角を上げた。

「昨日、気づいたんだよ。やっぱりコンタクトがいいなって」
「だから、なんで」
「いや、だってよく見えなかったから」
「何が?」

 裕生は一瞬、間をおいてから言った。

「沙希のすべてが」

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