大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
「船旅は、荷物が……」

「却下だ」

 まだなにも言ってません……という顔を咲子はしたが。

 さっきから咲子の顔を見ながら、想像していた彼女の心の声は、ほぼ間違ってはいない気がした。

 お前といると、俺はサトリになれそうだ――。

 そう行正は思っていた。



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