大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
咲子と船旅か、悪くない。
咲子が眠ったあと、行正はさっきの話を思い出していた。
まあ、長期の休みはとれないから、この辺りをぐるっと船で回るくらいでもいいが。
二人きりで旅立ったという文子たちのことを思い出し。
咲子と二人の海外旅行について考える。
海外に行くには旅券が必要だ。
今は写真を貼ることになっているが。
少し前までは、人相について書かれているだけだった。
咲子の人相……。
行正は、すやすやと眠っている妻の顔を上から眺めてみる。