大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
その夜、咲子は夢を見た。
お試し婚が終わってしまい、実家に帰った咲子のもとを、深夜、行正が、キンコーン、と訪ねてくるのだ。
夢なので、玄関扉にはまっている大きなアーチ型のステンドグラスの向こうまで見えるのだが。
そこで呼び鈴を押す行正の手には刀があり。
その刀には、すでに清六の血がベッタリとついていた。
キンコーンとまた呼び鈴が鳴る。
無表情すぎる行正さんが怖いっ、と扉の内側で怯えるところで、目が覚めた。