青い星を君に捧げる【零】
ガリっと同じものを食べいるはずの敦さんの方から噛み砕いたような音がする。怒りに任せたみたいな音だった。

「別に同じ人間なんだから釣り合うとかそうじゃないとかねぇだろ。大事なのはアンタがアイツのことを好きかどうかだけだ」

「それだけじゃ無理なことだってあるよ」


「確かにそうだ。だけど資格がないとかそんな理由でアイツの気持ちを断るのはアイツに失礼だろ」

反論の余地はなかった。佑真があんなに好意を示してくれているのに、私は自らの想いと向き合っていない。


私だってできることなら胸の奥底に潜むこの感情の正体を知りたいのだ。


「佑真のことを考えるたびにドキドキして、チクチクする。私に生まれたこの感情と向き合いたい」


「んだよ、そこまで至ってて何をうじうじと」

佑真がそばにいると忘れてしまう。普通の女の子だって錯覚してしまうの。だけど結局、私は本郷家の娘だから。


「私なんかと付き合ったら彼が不幸になる。佑真には幸せになって欲しいから、一時の気の迷いで後悔することになる」


「幸せになれないとか、あーだこーだはアイツが決めることだろ。アンタの価値観じゃねぇ」

敦さんは口調を荒げながら言った。厳しいながらもそれは私の背中を押すようなものだった。
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