青い星を君に捧げる【零】
「……一緒に寝てくれないの?」


ドアノブに手をかけている彼はピタリと足を止めて振り返ると、困った様子でへらりと笑う。


「かわいいお願いだけど俺、我慢は苦手だから……今日は別々で!んじゃ、おやすみ」


それって……つまりっ……!!爆発するんじゃないかというぐらい顔が熱くなる。あんな発言した自分が恥ずかしくてベッドに体を沈めてジタバタする。


どうしよう、お子様だなって思われたら……でもでも、とぐるぐると思考が止まらない。その時全身を包む香りに気づいた。


オレンジのような柑橘系なのに、どこかジャスミンの香りもするような。そんな事を思っていれば、いつの間にか眠りに落ちた。

𓂃◌𓈒𓐍

____トンットンッ


心地いい均等なリズムで遠くの方で聞こえる音は意識が浮上すると共により大きくなる。昨日包まれて眠った香りは私にも移っていた。


体を起こしてしばらくぼーっとドアを見つめて、昨日のことを思い出す。


そうだ、私佑真の家に来てたんだ。当主様にあってから百合の宮に帰る前に飛び出してきてそれから……匡が探してるかもしれない。それに当主様にバレでもしていたら……。

大変な過ちを犯してしまった、と冷や汗がぶわりと出る感覚がした。


そこまで考えて私はベッドから飛び出して、部屋から出る。
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