青い星を君に捧げる【零】
生まれつき体の弱い波瑠が本郷家の姫として生きていくのは難しい。だから父は私に興味なんかなくて放置していたはずなのに、婚外子の私を連れ戻した。
波瑠とはもう随分会っていない。彼女もきっと私と顔は合わせたくないだろう。
「じゃあ、二人きりの時はリリィって呼んでもいい?」
「そうしてくれた方が嬉しい……」
佑真は私の手からティーカップを攫うとテーブルに置いた。手持ち無沙汰になって迷子になった私の手に一回りほど大きい手が重なる。
「リリィ、好きだよ」
額がコツンとぶつかる。思わずつぶった目を開ける前に唇が重なる。彼と離れてからずっと求めていた暖かさだった。
重ねられた佑真の指がするすると私の指と絡まる。もう片方の手で彼の服をぎゅっと掴んだ。名残惜しくも離れた唇。まだ至近距離にいる彼に目を合わせられる気がしない。
「もう遅いんで寝ていって。ベッド貸すんで。俺はソファに寝るから安心して寝てください」
まだ顔が赤く染まっているであろう私と繋がれた手を引いて寝室に案内された。ベッドに腰掛けた私に彼は「おやすみなさい、いい夢を」と言って部屋を後にしようとする。
波瑠とはもう随分会っていない。彼女もきっと私と顔は合わせたくないだろう。
「じゃあ、二人きりの時はリリィって呼んでもいい?」
「そうしてくれた方が嬉しい……」
佑真は私の手からティーカップを攫うとテーブルに置いた。手持ち無沙汰になって迷子になった私の手に一回りほど大きい手が重なる。
「リリィ、好きだよ」
額がコツンとぶつかる。思わずつぶった目を開ける前に唇が重なる。彼と離れてからずっと求めていた暖かさだった。
重ねられた佑真の指がするすると私の指と絡まる。もう片方の手で彼の服をぎゅっと掴んだ。名残惜しくも離れた唇。まだ至近距離にいる彼に目を合わせられる気がしない。
「もう遅いんで寝ていって。ベッド貸すんで。俺はソファに寝るから安心して寝てください」
まだ顔が赤く染まっているであろう私と繋がれた手を引いて寝室に案内された。ベッドに腰掛けた私に彼は「おやすみなさい、いい夢を」と言って部屋を後にしようとする。