婚約破棄される未来を変える為に海に飛び込んでみようと思います〜大逆転は一週間で!?溺愛はすぐ側に〜
「マデリーン様、記憶が……?」
「いっ今、一瞬だけ何か思い出したような気がしましたの!!」
「そう、ですか」
「あの……ドウェイン殿下の覚えている事を全て、話して下さいませんか?」
「……はい」
ドウェインは色々な事を話してくれた。
その間にもずっと後悔していた。
もしあの時……選択を間違えなければ、今頃ドウェインの婚約者として前向きな未来を歩めていたのかもしれない。
愛されて幸せな人生を送っていたかもしれない……そんな甘い考えが頭を過ぎる。
しかし、いくら悔いたとしても時間が戻る訳ではない。
(もう、過去には戻れない……)
真実を知ることが出来て驚きはしたが、とても嬉しかった。
自分の努力が無駄ではなかった……約束を胸に己を磨いてきたのは自分だけではなくドウェインも同じだと分かったからだ。
今すぐドウェインに謝りたかった。
だが、今は記憶がない事になっている為、歯痒い思いをしながら相槌を打っていた。
「マデリーン様は、兄上の婚約者になってから、どんどん顔色が悪くなっていきました。貴女の助けになれたのならどんなに良かったか…………婚約者ではない僕に出来る事は限られていますから」
(……わたくしの事をそこまで考えて下さっていたのね)
「いっ今、一瞬だけ何か思い出したような気がしましたの!!」
「そう、ですか」
「あの……ドウェイン殿下の覚えている事を全て、話して下さいませんか?」
「……はい」
ドウェインは色々な事を話してくれた。
その間にもずっと後悔していた。
もしあの時……選択を間違えなければ、今頃ドウェインの婚約者として前向きな未来を歩めていたのかもしれない。
愛されて幸せな人生を送っていたかもしれない……そんな甘い考えが頭を過ぎる。
しかし、いくら悔いたとしても時間が戻る訳ではない。
(もう、過去には戻れない……)
真実を知ることが出来て驚きはしたが、とても嬉しかった。
自分の努力が無駄ではなかった……約束を胸に己を磨いてきたのは自分だけではなくドウェインも同じだと分かったからだ。
今すぐドウェインに謝りたかった。
だが、今は記憶がない事になっている為、歯痒い思いをしながら相槌を打っていた。
「マデリーン様は、兄上の婚約者になってから、どんどん顔色が悪くなっていきました。貴女の助けになれたのならどんなに良かったか…………婚約者ではない僕に出来る事は限られていますから」
(……わたくしの事をそこまで考えて下さっていたのね)