恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
 首を傾げながらクリスマスツリーに目を向け、プレゼントを探す。
 オーナメントがたくさんあってわかりにくかったが、ツリーの中央に真紅の小さな箱があった。
 この箱は……飾りじゃない。これかな?
 箱を手にとって中を開けると、クリスタルのケースが入っていて、その中にダイヤのネックレスを取り出す。
「これ……」
 驚きで目を見張る私の手から絢斗が奪い、とても甘い目で微笑む。
「美鈴のサンタからのプレゼントだよ。ちょうど今夜中の十二時になって日付が変わった。メリークリスマス、美鈴」
 私にネックレスをつけると、彼は私に口づけた。
 愛情に満ちたとても甘いキス――。
 心が温かくなって思わず涙ぐむ私の涙を絢斗が指で拭う。
「泣き虫だな」
「だって……感動して……。絢斗……ありがとう」
 まだ涙が止まらない私を彼が優しく抱きしめる。
 こんな幸せが私にやってくるなんて思ってもみなかった。
 神さま……夢なら覚めないで。

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