恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
「美鈴はずっとひとりで頑張ってきたよね。そんな頑張り屋さんの美鈴が好きだよ。誰よりもね」
「絢斗……。私も……多分高校の時からあなたが好きだった。手の届かない人だから遠くで眺めていられればいいって思ってたけど」
「今、美鈴は俺の腕の中にいるよ」
 絢斗がギュッと抱きしめてきて、彼の胸に頬を寄せてコクッと頷いた。
「うん」
 しばらく抱き合っていたが、彼が突然私を抱き上げて寝室のベッドに運ぶ。
「俺も美鈴からクリスマスプレゼント欲しいな」
「あっ、私も絢斗のプレゼント用意してあ……!」
 絢斗に買ったネクタイをあげようと起き上がろうとしたら、彼が覆い被さってきて私に口づけた。
「今は美鈴が欲しい」
 そんな熱い目で言われたらなにも言えない。
 彼の首に手を回したら、絢斗が私の首筋にもキスをしながら私のバスローブを脱がしていく。
胸が露わになって思わず手で隠そうとしたら、彼に止められた。
「ダメだよ。もっと見せて綺麗なんだから」
「本当にそう思う?」
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