恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
彼女が俺と距離を置こうとしているような気がしたので、あえて意地悪く言った。
『恋人を演じた仲なんだ。下の名前で呼ぶくらいいいじゃないか。どうしてレンタル彼女なんかしてるの? 美鈴なら一流企業に勤めててもおかしくないのに』
『あなたには関係ありません!私がどこでなにをしようが私の勝手です。シャンパン、お代わりください』
 高校時代怒ったところなど見たことはなかったのに、彼女はカッとなって言い返した。
 機嫌が悪くなったがさっきみたいな悲しい顔をされるよりはいい。
 その後、シャンパンを飲み続けた美鈴はデザートを食べながら舟を漕ぐ。
 無茶な飲み方はしないよう注意したが無駄だったな。
『美鈴、美鈴、起きてる? さあ、もう帰ろう』
『いや……もうちょっといる』
 今にもデザートノ皿にダイブしそうな彼女の肩を揺するが、彼女は目を瞑りそのままテーブルで寝ようとする。
 何度も声をかけたが、彼女は目を開けず就寝モードに入ろうとする。
 
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