恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
ああ~、考えないようにしていたけど、やっぱり気になる。
 彼と寝たの? 寝てないの?
 それを本人に聞く勇気はない。
 でも、彼がそのことに触れなかったってことはなにもなかったんだ、きっと。
 いや、だったらなんでショーツしか身につけていなかったの?
 ダメダメ、考えるな。
「美鈴、どうしたの? 顔真っ赤よ」
 咲に指摘され、笑って誤魔化す。
「最近寒いせいかも」
「今風邪流行ってますからね。もし体調悪かったら早退してくださいよ」
 木村くんに優しく声をかけられ、明るく返事をした。
「うん。ありがと」
 その後、打ち合わせやオンライン会議など業務をこなしていくが、頭がボーッとしてきた。
 それに身体も熱くなってきた気がする。
 そんな私の異変に気づいたのか、会議が終わると木村くんにポンと肩を叩かれた。
「もうすぐ定時なんでもう帰ってください」
「じゃあ、『アール社』へメールの返事書いてから」
 自分の席に座ってメールを打とうとしたら、彼に止められた。
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