目の上の義母(たんこぶ)
ま…待って。

疲れて帰ってくるのは、わたしも同じ。


だから、家事は分担しようということで、わたしたちの中では話はついていたのに…。


反論するわけにもいかず、顔が引きつるわたし。

そこに、翔平の助け舟が…!


「仕方ないだろー、母さん」


よかった。

これで、翔平がなんとか説得してくれるはず。


そう思っていたんだけど…。


「陽葵も仕事を続けたいみたいなんだから、陽葵の好きにさせてあげたら」


…なんか違う!

これじゃあ、まるでわたしが翔平との結婚生活よりも仕事を優先したいような言い方。


わたしが求めていたのは、『2人で話し合ってそう決めたから』。

そういうニュアンスの言葉を伝えてほしかったのに!


「仕事と家事は、両立できるようにがんばりますので…!」


お義母さんの顔を見るに、絶対に納得していない。
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