目の上の義母(たんこぶ)
そして、左ページを凝視しながら眉間にしわを寄せる。


婚姻届の左ページ…。

そこにあるのは、わたしと翔平の記入欄。


何度も確認したはずだし、書き間違いはないはずだけど…。


「陽葵さんって、お会いしたときから変わった名前だと思っていたけど、漢字も変わっているのね」


お義母さんが見ていたのは、わたしの名前。

確かに、わたしの名前の漢字をお義母さんが見たのは、これが初めてかもしれない。


わたしの名前『陽葵』には、7月生まれのわたしのために、明るい太陽と、それに向かって元気よく咲き誇る『向日葵(ひまわり)』の意味が込められている。


「太陽の『陽』に、『葵』だなんて、これで『ひまり』って読むのね。…正直、まったく読めないわ」

「…そうなんですっ。周りからも、珍しいねって言われるんですけど――」
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