目の上の義母(たんこぶ)
それに、後ろから聞こえたのは明らかに男の人の声だ。


…だれだろう。

わたし、あまり男友達なんていなかったと思うけど。


そんなことを考えながら、ゆっくりと振り返ると――。


「やっぱり陽葵だっ」


わたしと顔を合わせるなり、その人はふわりと柔らかく微笑んだ。


緩めのパーマのあたった、茶髪の短髪。

ヒールを履いているわたしよりも、頭一つ分高い身長。


そして、変わらないその爽やかな笑顔で、…すぐにわかってしまった。


晴馬(はるま)…」


わたしの口から、小さく声が漏れる。


わたしを呼び止めたのは、河野(かわの)晴馬。


高校1年生から3年生まで、すべて同じクラスという腐れ縁。

そして、高1のときから大学に入るまでずっと付き合っていた…、元カレだ。



「10年以上…ぶりだっけ?なのに、全然変わってねぇなー」
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