目の上の義母(たんこぶ)
「ただいま〜」

「おかえり、翔平…!遅かったね」

「あ〜…、ごめん。途中で部長と会っちゃって、それで…」


付き合わされたんだね。

それなら、怒るに怒れない。


翔平はものすごいお酒臭かったけど、それにしては足取りや呂律はしっかりとしていた。



「で、話があるんだっけ?」


しかもシャワー後、お昼に送ったわたしのメッセージのことまで覚えていた。


できれば、アルコールが入っていないときのほうがよかったけど…。

翔平の受け答えもしっかりしているし、この機会に話すことにした。


「…うん、実はね。わたし…、妊娠したんだっ」


それを聞いて、翔平は間抜けなくらいポカンとしていた。


「…ん?妊娠?」


その顔に笑いそうになりながらも、わたしは赤ちゃんが映っているエコー写真を見せた。
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