目の上の義母(たんこぶ)
「つわりは、ないにこしたことはありませんからね」

「前まではものすごく眠かったんですけど、少し前からそれも徐々に和らいてきました」

「そうですか。それでは、今日もさっそく赤ちゃんを見てみましょうか」

「はいっ」


ショーツを脱いで診察台に上がることにも、すでに抵抗がなくなってしまった。


赤ちゃん元気かな?


わたしは、モニターにじっと視線を移していた。



…あっ、見えた。

たぶん、あれが赤ちゃんだっ。


なんとなく、白黒エコーでも赤ちゃんの姿がわかるようになってきた。


……でも、あれ…。

前回と、なにかが違うような…。



「飯田さん、お疲れさまでした」

「いえ。…それで、赤ちゃんは?」


診察台から下りて、先生と向い合わせで座る。


だけど、なぜか先生の表情は固かった。
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