目の上の義母(たんこぶ)
そう思いたかったけど、『流産』という言葉が頭の中をグルグルと回って離れない。


1人じゃ抱えきれないくらいの不安に襲われる。


…どうしよう。

一度、翔平に相談してみようかな…。


その日の夜、翔平の帰りを待っていた。


翔平に『きっと大丈夫』なんて言葉をかけてもらえたら、少しはこの不安も和らぐはず。


――そう思っていたんだけど。



「ただいま〜」


その日、翔平は残業もなく、いつも通りの時間に帰ってきた。


「おかえり。…ちょっと翔平、今いいかな」

「うん、どうした?」


と聞き返してきた翔平だったけど、急にハッとしたような表情に変わった。


「…もしかして!昨日のことだろ…!?」


…昨日のこと。

そう、翔平に妊娠したのを打ち明けた。


「うん…。昨日のことで、ちょっと…」
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