月下の恋人…missing
『近くの公園にいるんだ。出てこれる?』
「うん―――大丈夫」
『じゃあ…待ってるから』
きょとんとしたまゆの声に、自然と笑顔になって電話を切った。
どうか――――…
どうか雨のカーテンで僕らを隠して欲しい
まゆと俺が引き裂かれないように
夏の夜の生暖かい風に吹かれながら
夜空をもう一度見上げて
土砂降りの雨の中に隠れて見えない月に願いを紡いだ。
その時───
ドンッ……
パシャッ―――――!