月下の恋人…missing
動揺する俺を睨み付けたまま、瑠美は遮るように話出す。
「まゆちゃん。可愛いですね。あのネックレス似合ってましたよ。」
俺の知らない所で、一体いつ、まゆの事を……。考えるだけでゾッとした。
『お前、自分がやってる事解ってんのか?!言いたきゃ言えばいいだろ…別に俺はかまわない。だけどまゆには――――』
「まゆには手を出すな
クスッ…そう言うと思ってました。愛されてるなぁまゆちゃん!アハハ」
何が楽しいんだコイツ
不気味に笑う瑠美を睨み付ける。
「あ!一つ言い忘れてました…クスッ」
『何だよ』
「私ねぇ、転校する事にしたんです。まゆちゃんと同じ学校に」
『…………』
雨は強くなる一方だった。
俺は全身の力が抜けて
抱きついて来る瑠美を振り払う事も出来ずに
ただただ立ち尽くしていた。