月下の恋人…missing
「なんか社長って、めちゃめちゃカッコいいですね」
『お前…何にも知らないんだな』
「へっ……?」
社長の退室を確認して、フーッと緊張の糸が切れる。
社長はめったに怒らない。
だけど、怒ったら最後、この業界にはいられなくなる。
実際、今まで何人か止めて行った人を見ていた。
「えぇ――っ!そんな恐い人だったんすかぁ!早く言って下さいよぉ」
『呑気なヤツ。お前きっと大物になるよ…アハハ』