月下の恋人…missing
タケシさんに元気をもらって笑顔になれた事に感謝した。
トントン───
突然のノックに光にぃの腕の中を抜け出してドアを開けると
「あれ……。」
゛おはよ~。よく休めた?これ食べてね。タケシ母より゛
バスケットの中には美味しそうな沢山のサンドイッチと
かわいらしいメモが入っていて、女将さんの姿はなかった。
大人になった初めての朝。誰かに会うのははずかしくて
女将さんの気使いに感謝した。
バスケットを持って戻ると、ソファーにぼーっと座る光にぃ。
『おはよ~』
普段見ないヨレヨレ具合で、寝グセのついたおりた前髪が可愛い。
「おばさんが朝ご飯持って来てくれたよ。」
隣に座ると、さっそくバスケットの中をのぞいて゛おっ、ウマそ~゛って呟いてる。
そんな所も可愛いって思ってしまう。
あ~光にぃ病だ。