月下の恋人…missing
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「大丈夫ですか?」
タケシは突然元気になった俺を見て心配そうに声をかけて来る。
『よかったぁ』
タバコに火を着けてゆっくりと煙を吐き出す。
つながらない携帯に不安になって、情けない留守電を入れた事を後悔しつつ
まゆが真実をまだ知らない事に安心して、マヌケな話しも聞いたし
沈んだ気持ちはすっかり持ち直していた。
『マスコミが凄くてまゆが家に入れないんだと』
「あぁ───…まゆちゃん今どこにいるんですか?」
『近くの親友の家』
「ふ──ん」
これからどうしよっか…
昇って行く煙を見ながら考えていると
「いい考えがあります」
『え?』
一呼吸置いてにゃっと笑うタケシと目があって
タケシはその゛いい考え゛とやらを得意気に話し出した。
『それ本当に上手く行くの?』
「絶対に上手く行きます!俺に任せて下さい」