月下の恋人…missing
ピカピカと光って不在着信を告げている。
メッセージ1件――
滅多にかけてこないオフクロからの着信に、首を傾げながら再生ボタンを押した。
バタバタッ―――
『タケシっ!車の鍵貸して』
「どうしたんすかぁ~?」
『いいから早く!』
俺の剣幕に酔ってトロンとしたタケシは、ノロノロと鍵を取り出して
急いで受け取りながら耳打ちする。
『俺帰るから…後よろしくな』
「……えっ、光彦さん?!」
きょとんとするタケシの肩をポンッと叩いて、会場を飛び出した。