月下の恋人…missing



えっ―――…




耳元で優しい声が響いて、背中に光にぃの体温を感じた。




『俺のたったひとつの願いは』




座った私の後ろから包見込むように両手を回して


テーブルに置いた短冊に光にぃはゆっくりと願いを紡いで行く。





―――――




まゆとずっと一緒に


いれますように……




――――――




一行だけの願い事に時が止まる。





『昔の約束覚えてる?』







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