へっぽこ召喚士は、もふもふ達に好かれやすい 〜失敗したら、冷酷騎士団長様を召喚しちゃいました〜




 呆気なく終わった戦いに思わず腰が抜けて、その場にぺたりと座り込んでしまうと、ユネスがいつも通りの爽やかな表情でミアに手を差し伸ばしてきた。



「立てる?」


「腰が抜けちゃって……」


「じゃあ――」



 ひょいと、抱き上げられ、いきなり詰められた距離感に戸惑いを隠せないでいると、目があったユネスが片目を閉じた。


「僕にも少しぐらい、ミアちゃんを可愛がる権利貰ってもいいよね?」


「ユネスさんっ……?!わ、私!重たいのでっ!」


「いいから、いいから。向こうががこっちに気づくまででいいからさ」


「いやでも!疲れてるのは、ユネスさんの方ですよね?!」


「ふふ、やっぱりリヒトじゃなきゃ嫌?」



 何かを試すようなその目に戸惑いを隠せない。

 何時ぞやのリヒトが顔を近づけてきた記憶が蘇ってきて、瞬く間に顔が赤く染まる。その反応に正解を導き出したと、満足気に頬を緩めるユネスは小さく笑う。

 先程から訳の分からない状況に飲まれすぎて、どうしたらいいのか分からずにいると、戦いを終えた魔獣達が一目散にミアの元へと走ってきた。






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