貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
夢にまで見た都会生活の新居は、タワーマンションの32階。広い広いリビングから見下ろすと、そこにはミニチュアの世界が広がっていた。
「うわぁ……。人が……」
そこまで言うと、隣にいたふう君に「ゴミのようだ、とか言うなよ?」と笑いながら言われる。
「言わないよ!さすがに。でも、車がミニカーみたい」
「それ、俺も最初思った」
眼下に広がる景色は、本当に別の空間のように見える。これから毎日この景色を見るのか、と思うとなんか不思議な気分だ。
「与織子。荷物はいいのか?」
部屋に荷物を運んでくれたいっちゃんがリビングへやって来ると私にそう言う。
「ありがとう。すぐにいるものは1つに纏めてあるから大丈夫だよ?」
「手伝うことあれば言えよ?」
そう言うといっちゃんは、そばにあった家族全員座れそうな大きな革張りのソファに置いてあった紙袋を手にした。
「与織子。これは俺からの就職祝い」
「ありがとういっちゃん。でも前にも貰ったよ?」
大きめだけどそうマチのない紙袋を受け取りながら私はそう答える。
「あれは内定祝い。今回は就職祝いな」
「あっ!兄貴抜け駆け!」
そう言うと今度はふう君が同じように、紙袋を差し出してきた。今度は小さいけどマチが広いものだ。
「ふう君も?ありがとう。嬉しい」
そう言って受け取っていると、奥からみー君の叫ぶ声が聞こえた。
「兄ちゃん達ずるい!与織ちゃん! 僕からもあるからねー!」
「うわぁ……。人が……」
そこまで言うと、隣にいたふう君に「ゴミのようだ、とか言うなよ?」と笑いながら言われる。
「言わないよ!さすがに。でも、車がミニカーみたい」
「それ、俺も最初思った」
眼下に広がる景色は、本当に別の空間のように見える。これから毎日この景色を見るのか、と思うとなんか不思議な気分だ。
「与織子。荷物はいいのか?」
部屋に荷物を運んでくれたいっちゃんがリビングへやって来ると私にそう言う。
「ありがとう。すぐにいるものは1つに纏めてあるから大丈夫だよ?」
「手伝うことあれば言えよ?」
そう言うといっちゃんは、そばにあった家族全員座れそうな大きな革張りのソファに置いてあった紙袋を手にした。
「与織子。これは俺からの就職祝い」
「ありがとういっちゃん。でも前にも貰ったよ?」
大きめだけどそうマチのない紙袋を受け取りながら私はそう答える。
「あれは内定祝い。今回は就職祝いな」
「あっ!兄貴抜け駆け!」
そう言うと今度はふう君が同じように、紙袋を差し出してきた。今度は小さいけどマチが広いものだ。
「ふう君も?ありがとう。嬉しい」
そう言って受け取っていると、奥からみー君の叫ぶ声が聞こえた。
「兄ちゃん達ずるい!与織ちゃん! 僕からもあるからねー!」