貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
聞かされた結果が意外過ぎて、私は声も出せず、ただ創ちゃんの顔を眺めていた。
「あの人、自分がやったことを俺に擦りつけようとしたみたいだけど、詰めが甘い。こっちも1年前から証拠を掴もうと水面下で動いていたことに気づかなかったみたいだな」
「そんな前から?」
「そう。もちろん、動いてたのは俺だけじゃない。俺がいないのに気を抜いたのか、最後の最後に証拠を放置して出て行ったのが運の尽きだ」
放置して出て行った……。それには思い当たる節がある。
「それって昨日?」
「そうだ。与織子との入籍を急いだあまりにかなり手薄だったみたいだな。あとは、役所に現れたアイツを引っ張ったってわけだ」
もちろん、創ちゃんは会社にいなかった。連絡も取れない状態だったはずだ。じゃあ、いったい誰が……と考えても、まさか、って言う気持ちが先立つ。
「にしても、さすがだな。創一。アイツが役所に与織子を連れて行かないって踏んだのは」
いっちゃんが、サンドイッチをスープで流し込むとそう言った。
「さすがにそんな面倒なことはしないだろう。不受理届が出てることくらい予想できないんだから。世間知らずのお坊ちゃんで助かったがな」
「あの人、自分がやったことを俺に擦りつけようとしたみたいだけど、詰めが甘い。こっちも1年前から証拠を掴もうと水面下で動いていたことに気づかなかったみたいだな」
「そんな前から?」
「そう。もちろん、動いてたのは俺だけじゃない。俺がいないのに気を抜いたのか、最後の最後に証拠を放置して出て行ったのが運の尽きだ」
放置して出て行った……。それには思い当たる節がある。
「それって昨日?」
「そうだ。与織子との入籍を急いだあまりにかなり手薄だったみたいだな。あとは、役所に現れたアイツを引っ張ったってわけだ」
もちろん、創ちゃんは会社にいなかった。連絡も取れない状態だったはずだ。じゃあ、いったい誰が……と考えても、まさか、って言う気持ちが先立つ。
「にしても、さすがだな。創一。アイツが役所に与織子を連れて行かないって踏んだのは」
いっちゃんが、サンドイッチをスープで流し込むとそう言った。
「さすがにそんな面倒なことはしないだろう。不受理届が出てることくらい予想できないんだから。世間知らずのお坊ちゃんで助かったがな」