貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
そう、なのだ。
こうなることを想定して、役所に婚姻届不受理の申請をしていた。だから、専務と私が結婚することはない、とわかっていた。
けれど、それが顔に出てしまうことのほうが怖かった。私が少しでも余裕のある姿を見せてたら勘付かれてしまう。だから結局、私は恐怖で顔を引き攣らせていたのだけど。
「失礼します」
パーテーションの向こう側からスタッフの女性が顔を出す。その人はいっちゃんに何か伝えると、その返事を聞いて頷いていた。
「客だ。お前らに」
いっちゃんにそう言われ、私は創ちゃんの顔を見る。創ちゃんは、きっと誰かわかっているのだろう。穏やかに微笑んだ。
「与織子ちゃん!!」
パーテーションの向こうから顔を出したのは、桃花ちゃん。私の元までやってくると、立ち上がった私に抱きついた。
「よかったぁ! 本当にどうなるかと思ったぁ!」
桃花ちゃんは半泣きでそう言っている。私は驚きながらも、半分納得していた。創ちゃんに味方していた人物。私が予想したうちの一人。そして……
「こらこら、桃ちゃん。朝木さんが困っているだろう?」
そう言って現れたもう一人。それは、鈴木課長だ。
こうなることを想定して、役所に婚姻届不受理の申請をしていた。だから、専務と私が結婚することはない、とわかっていた。
けれど、それが顔に出てしまうことのほうが怖かった。私が少しでも余裕のある姿を見せてたら勘付かれてしまう。だから結局、私は恐怖で顔を引き攣らせていたのだけど。
「失礼します」
パーテーションの向こう側からスタッフの女性が顔を出す。その人はいっちゃんに何か伝えると、その返事を聞いて頷いていた。
「客だ。お前らに」
いっちゃんにそう言われ、私は創ちゃんの顔を見る。創ちゃんは、きっと誰かわかっているのだろう。穏やかに微笑んだ。
「与織子ちゃん!!」
パーテーションの向こうから顔を出したのは、桃花ちゃん。私の元までやってくると、立ち上がった私に抱きついた。
「よかったぁ! 本当にどうなるかと思ったぁ!」
桃花ちゃんは半泣きでそう言っている。私は驚きながらも、半分納得していた。創ちゃんに味方していた人物。私が予想したうちの一人。そして……
「こらこら、桃ちゃん。朝木さんが困っているだろう?」
そう言って現れたもう一人。それは、鈴木課長だ。