貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
「勿体ない……」
ポカンと口を開けたまま思わず本音を漏らすと、宮内さんが「でしょ?」と得意げに同意していた。
「別にいいだろ、俺のことは。だいたいあの時、俺以外手を挙げたヤツがいなかったんだからしかたないだろう」
そう言って主任は、なんとなく赤くなった顔を背けた。
さっき聞いた話では、事務のベテラン社員が辞め、新しい社員を雇おうとしたが、上層部が一から育てるより内部から募ろうと言い出し、そしてそれに手を挙げたのが主任だったらしい。
「そりゃあ絶対忙しいの、みんなわかってたし。さすがに部長、あの時は青くなってましたよね。まさか主任がって」
林さんがそう言うと、岩崎さんもそれに続いた。
「ほんと、うちの売り上げ落ちるんじゃないかって、むちゃくちゃ心配してました!」
「だからお前たちに取引先全部分けて今もサポートしてるんだろ。部長に文句は言わせないからな」
そう言って、主任はグラスの残りを流し込んだ。
「さすが仕事の鬼!」
ポカンと口を開けたまま思わず本音を漏らすと、宮内さんが「でしょ?」と得意げに同意していた。
「別にいいだろ、俺のことは。だいたいあの時、俺以外手を挙げたヤツがいなかったんだからしかたないだろう」
そう言って主任は、なんとなく赤くなった顔を背けた。
さっき聞いた話では、事務のベテラン社員が辞め、新しい社員を雇おうとしたが、上層部が一から育てるより内部から募ろうと言い出し、そしてそれに手を挙げたのが主任だったらしい。
「そりゃあ絶対忙しいの、みんなわかってたし。さすがに部長、あの時は青くなってましたよね。まさか主任がって」
林さんがそう言うと、岩崎さんもそれに続いた。
「ほんと、うちの売り上げ落ちるんじゃないかって、むちゃくちゃ心配してました!」
「だからお前たちに取引先全部分けて今もサポートしてるんだろ。部長に文句は言わせないからな」
そう言って、主任はグラスの残りを流し込んだ。
「さすが仕事の鬼!」