貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
私は言われた通り請求書の束をセットするとスイッチを入れる。大きな音を立てて動き出す機械を眺めながら私は溜め息を吐いた。
主任があんなに笑う人だったなんて思わなかった。それにいつもの仏頂面と違って、イケメンにプラスされた可愛い笑顔。いくら顔の良い兄弟達で耐性の付いてる私でさえ、そのギャップにやられてしまいそうだ。
私、何考えてるんだ
意識しないように自分の両頬を両手で軽く叩く。とにかく、今日はこれを折り終わったら封入して糊付けして、郵便の取りまとめ時間に間に合うように総務課に出さなければいけない。
「よし! 頑張ろ!」
自分を叱咤激励するように呟いて、私は機械が紙を折って行くのを眺めた。
「これでよしっと」
折り終わったものを崩さないようにカゴに入れて、備品倉庫を出る。勢いよく扉を開けると、「うわっ!」とその向こうから慌てたような声が聞こえた。
「すっ! すみません!」
扉に『開閉時注意』と書いてあったのに、何も考えず開いたから向こう側の人にぶつかりそうになったのだ。
「危ないなぁ。気をつけてくれよ」
不機嫌そうな声がしてその人が顔を出すと、私の顔を見て途端に表情を変えた。
主任があんなに笑う人だったなんて思わなかった。それにいつもの仏頂面と違って、イケメンにプラスされた可愛い笑顔。いくら顔の良い兄弟達で耐性の付いてる私でさえ、そのギャップにやられてしまいそうだ。
私、何考えてるんだ
意識しないように自分の両頬を両手で軽く叩く。とにかく、今日はこれを折り終わったら封入して糊付けして、郵便の取りまとめ時間に間に合うように総務課に出さなければいけない。
「よし! 頑張ろ!」
自分を叱咤激励するように呟いて、私は機械が紙を折って行くのを眺めた。
「これでよしっと」
折り終わったものを崩さないようにカゴに入れて、備品倉庫を出る。勢いよく扉を開けると、「うわっ!」とその向こうから慌てたような声が聞こえた。
「すっ! すみません!」
扉に『開閉時注意』と書いてあったのに、何も考えず開いたから向こう側の人にぶつかりそうになったのだ。
「危ないなぁ。気をつけてくれよ」
不機嫌そうな声がしてその人が顔を出すと、私の顔を見て途端に表情を変えた。